写真撮ると目が赤く映る現象について

赤目現象、赤目効果と言います。
この赤目現象、どうして目が赤くなってしまうのでしょうか。
原因は、眼球の奥にある網膜が写真に映り込んでいるからです。
きっと網膜の色が緑色なら緑目になっている気がします。

カメラのフラッシュ → ■  ⇆ ○) ← 網膜

猫にも、人間で言う赤目現象がよく起きます。
暗いところで写真を撮ると、高確率で猫の目が光っています。これは赤目現象です。
なぜ猫は赤目現象がよく起こるのでしょうか。
秘密は網膜にあります。猫の眼球は人間とほとんど同じです。
違いは、網膜の後ろにある、反射板のような光を反射させる組織の有無です。

人間にはこのような反射板はありません。
人間の目は

 眼球 → ○) ← 網膜

のみの構成となっていますが、

猫は

 眼球 → ○)) ←網膜 + 反射板

となっています。
猫には、網膜の後ろに反射板のような組織があります。
この反射板があると、
眼球が取り込んだ光は網膜を一度通り、反射板で光を跳ね返した後、もう一度網膜を通ります。
つまり、眼球の中から光が返ってきやすいので、赤目現象が起きやすいということです。
ちなみに仕組みによって、猫は少ない光量で視界を確保しています。

人間が赤目現象を起さないようにする方法についてです。
眼球に光を入れなければよいのです。
具体的には、瞳孔を狭めます。
意識して瞳孔を狭めることはできないので、写真を撮る直前にLED等で軽く目に照射します。
そうすると、瞳孔が狭まります。
しかし、角度によっては、網膜からの光がカメラのフィルターに映ることがあるので確実ではないです。
他の方法として、視線をカメラから外すことです。
網膜から返ってくる光をカメラのフィルターに当てなければよいからです。